インプラント

インプラント治療にCTスキャンは必須ですか?

インプラント治療にCTスキャンは必須なのか?説明します!
インプラント治療で人工歯根を埋め込む手術の前には、CTスキャンが必須と言われています。
CT施設がない歯科医院の場合は、提携する大学病院などにCTスキャンを撮りにいかなければなりません。
なぜ手術前にCTスキャンが必要なのか、またCTスキャンをせずにインプラント手術をした時に発生する重大なリスクなどについてまとめました。

◆インプラント治療を行う時にCTスキャンは必須なのか?

インプラント治療を行う際は、事前にCT撮影をすることで手術を安全に進めることができます。
インプラントの手術で人工歯根を埋め込む場所は顎の骨です。
この顎骨内には多くの血管や神経が通っており、手術の際にこうした血管や神経を傷つけてしまうと、出血や腫れだけでなく数年単位で痺れなどの後遺症が残ってしまうこともあります。
こうしたトラブルを避けるためにも、CTスキャンによってインプラント治療を行う前に血管や神経の場所を把握しておくことが必要なのです。
治療する歯科医院にCT設備がない場合でも、大学病院などと提携していればCTスキャンを撮ることが可能です。

◆CTスキャンを受けずにインプラント治療を受けると危険!

もしCTスキャンをせずにインプラントを埋め込む手術をしたら、どのようなリスクがあるでしょうか。
まず、人工歯根を埋め込むためには切開をする必要がありますが、この際に顎の中を通る太い血管を傷つけてしまうと出血や腫れといったトラブルの危険性があるほか、万が一神経を傷つけてしまうと術後に顔の皮膚などに痺れが残るリスクがあります。
インプラントの手術後にこうした出血や腫れ、後遺症が残ってしまった場合、せっかく埋め込んだインプラントを除去しなくてはならないうえ、顔の痺れなどが数年にわたって残ってしまうこともあります。

◆CTスキャンでわかることとは?

CTスキャンを撮ることで、どういった情報が手に入るのでしょうか。
まず、顎骨内に通う血管や神経といった重要な器官の位置を確認できるため、こうした器官を避けて手術をすることで深刻なトラブルを防げます。
そして顎の骨の厚みや骨密度を把握することで、インプラント治療が可能な状態かどうかを判別できます。
顎の骨や歯茎の厚みが足りない場合、サイナスリフトやソケットリフトなどの骨造成手術、または歯茎の肉を移植する手術が必要です。
このように、CTスキャンで血管や神経の場所、骨の厚みなどを把握しておくことで、安全性の高いインプラント治療が実現できるのです。

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